最期の一瞬まで「そのひと」を想う

2023年5月6日(土) 8:00~9:30
「生きること。と、死に逝くこと。を二つの国で見つめて」
~スイスと日本の終末期ケアを通して~
(講師 リッチャー美津子さん)と排泄

食事と排泄

リッチャー美津子さんのお話は2回目です。

美津子さんのお話を聴く時、「両親」のことが頭に浮かびます。

そのためにお話を聴いている、といっても過言ではありません。

両親の最期をどのように迎えるのかそして歩むのかを考えるきっかけになっています。

中でも、「排泄」はデリケート。

家族だから良いのか、遠慮するのか、正直今の私には両親の考えは分からないですが…

大切なのは「本人」がどう思っているのか、いつでもどんな時でも「聴く」ということなのかな。

と感じました。

また、美津子さんのお話の中であった「チーム作り」も響きました。

地域のサービスや、ご近所さん、専門職 いろいろな方のチカラを借りる。

合わせて、特定の人に特定のケアに固執し過ぎずにいること。いろんな方との情報共有を行って、どんな時もバランスの良い安定したサポートが行う、心配りと気遣いをされていることもわかりました。

ずっと考えること 個々の死生観

ある「看取り」のときのこと、美津子さんが体験談として話してくださいました。

今ははっきりと答えが出ていない、もやもやしていることを美津子さんの言葉で伺いました。

最期のとき、ご本人は「こうしてほしい」と伝えることはできません。ご家族の意思が優先されがちですが、 美津子さんが行った事そのことが「よかったのかどうなのか考えている」と。

ずっと答えがでないかもしれいない。それでも、おひとりおひとりに寄り添って、向き合って下さる美津子さんのような方が沢山増えることが、必要なのではないかなと思いました。そして、このようなお話を伺える機会がいろんな箇所で開催されるとより良いと感じました。