2022年10月1日(土) 日本へ広めたいスイスのフレーゲ
~看護と介護の一体化と看取りの居場所づくり~
(講師 リッチャー美津子さん)を受講して
リッチャー美津子さん は日本で看護師としてお仕事をされていましたが、ご縁あって結婚後スイスで暮らすことになります。幼いころから「生と死」に向き合うことが多かった美津子さん。ご自身は「距離をおいた」とおっしゃっていた「看護」のお仕事に再び向き合うようになり、今では「看護・介護」を通して「ふれあうことのたいせつさ」を広げる活動をしています。「フレーゲ」という言葉、活動、思いについてお話を伺うことが出来ました。
「看護師」という仕事から逃げるように・・・
意外な言葉でした。
「結婚してスイスに行く」とても幸せなお話に聞こえますが、国が違えば言葉も違う。友人や知人はいない・・・確かに「ゼロ」からのスタート。透明人間のような感覚で過ごされていた美津子さん。
ある日から、日本でお仕事としてやっていたいた「看護」の経験を活かし、高齢者や、介護が必要な方、障害をもつ方との交流や生活のサポートをする「ボランティア活動」を施設で始められます。このことがきっかけで今の活動があるとおっしゃいます。
「何をしてあげられるか」ではなくて「どれだけひとを想えたか」なのかな???
そんな風に感じた美津子さんの活動。
「フレーゲ」という言葉を調べていると、はっきりとした定義はなく・・・と記載されていることが多い。
美津子さんの体験談のお話で、とても分かりやすかったのが入院している患者さんとの「ふれあい」について。
体温計で「体温を測る」規則があるのではなく、触れて体温を感じ「あれ?」と感じれば計測する。
その方を、自分の五感を使って「感じる」ことを大切にする。ということ。
人が生きていることを感じ、これって
根本の想い なんじゃないかなと改めて感じました。
「足りないこと探し」を人はしがちです。
これが出来たら、あれができたら・・・今のままでも「相手を想ってできること」はある。
ちょっと重たく感じるテーマですが、
最後のときまでそばにいる。
率直に、安心できる言葉に感じませんか??
私にもできるかなー 美津子さんのような優しい活動。
文章ではうまくまとまらないけど、「生きることの本質」を教えて下さったように感じます。